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小学生からサッカーを愛して今に至る。
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うぉらっしゃああああああああ!祝・今季初勝利。
チームにとってなんと275日ぶりになる白星はロスタイムに転がり込んできた。
いやっほおおい!

―ダイジェスト―
 学生の身で1ヶ月に2つの「飛行機や新幹線を使わなければいけないような土地」への遠征は正直キツい。別に貯金がまるでないわけでもないが、そうそう親にも頼っていられない御時世である。というわけで今回は現地ではなく、スポーツバーでの観戦。来週見に行くんだから、ガマンである。

 前日カズを生で見てから、札幌へ単身赴任となる関東サポーターの送別会もといアウェイ決起集会(今年すでに3度目)をやり、1次会の焼肉の後2次会、そして3次会で徹カラというハードワーク(主に肝臓)をこなしたこともあり、あまり良くない気分でフットニック大崎店へ向かう。去年はJ1だったのでまあどこのスポーツバーでもある程度やってくれていたのだが、今年はJ2なのでそうはいかない。このようにJ2を放送してくれるバーを大事にしたい。幸いJ1が土曜メインで、J2が日曜メインであることもあり、今のところ2試合とも札幌の試合は放送されている。いつもならヱビスを頼むところだが、肝臓をこれ以上酷使したくもないし少々胸がムカムカしていたので、グレープフルーツジュースにした。うまい。今後もこれにするかもしれない。

 さて試合である。
今年石崎監督は「ホームとアウェイの戦い方を変える」などということを言っていたが、それはあくまで理想論であって、まだホームの戦い方すら固まっていない現状ではそこまで出来ないのではないかと思っていた。しかし、監督はスタメンのシステムでもって「変える」ことを明言したのである。というわけでスタメンはこうなった。



 スカパーのスタメン表では4バックになっていたが、実際には3バックだった。3-4-1-2で、右サイドが少し下がり気味、という形だったように見えた。アウェイではホームより守備的で、勝ち点を1は取って帰るサッカーをする、というメッセージが見えた。同時に、キリノが宮澤とどういうコンビネーションを取れるか、両サイドの2人がどの程度攻撃に絡んでいけるかにも注目である。対する鳥栖は4-4-2のボックス、トジンという新外人と島田というトップ下的なMFが肝である。

 試合は鳥栖ペースで始まる。鳥栖のプレッシングはすさまじく、札幌の攻撃の核であるクライトンに密着マークが付き、クライトンがなかなか前を向けない状態が続く。そしてボールを奪い前への速い攻撃。ソンファンと吉弘が集中して守り、シュートは多く撃たせないが札幌は攻撃できない。どこかで見たことがあると思ったら、この鳥栖の戦い方はちょうど07年の札幌に近い。ラインをある程度低くしながらもしっかりと守り、そして縦へ1本のパスでチャンスを作る。そういう意味では過去の自分たちとの戦いとも言えるのかもしれない。そして、たとえホームであっても守備的に引かれるあたり、札幌が今年は「格上」のチームとして存在することを感じた。

 15分頃から札幌もプレスに対応、速いタイミングでパスを回しながらチャンスを作り始める。16分には上里がCKのこぼれ球を強烈なボレーシュート。この当たりから札幌はPA外からでもどんどんシュートを撃つことで、相手のDFラインを上げてキリノに裏を狙わせるという姿勢が見え始める。そして鳥栖は攻められない状態が続く。20分にはクライトン、西とつないでダニルソンが強烈な左足シュート、25分にはダニルソンの大きな展開からDFの西嶋が上がってきてミドルシュート。これら3本のシュートはいずれも枠内に行っており、今年の札幌の「ミドルシュート」は大きな武器となるであろう。そのほかにもサイドで藤田が大きくフリーとなっており、何本か良いクロスが上がるが得点には結びつかない。

 30分頃からは鳥栖も反撃、島田のスルーパスから廣瀬が抜け出すも、シュートはサイドネット。35分にはダニルソンがボールを奪われ、鳥栖がサイドへ展開、島田のクロスからトジンが落として山田卓也のシュート、しかし大きく上へ。完璧な形だったが、鳥栖は決めきれない。結局0-0のまま前半は終了。

 後半は五分の展開でスタート、札幌は右サイドの藤田が基点となって攻撃が始まるが、シュートには結びつかない。鳥栖もトジンが突破を見せるが、札幌DFは集中して守る。しかし試合はここから徐々に鳥栖ペースとなっていく。67分には佐藤優也がキックミス、島田がボールを奪い中でドフリーだった廣瀬へ、しかし廣瀬の左足のシュートはなぜか大きく枠外へ外れてしまう。直後にもトジンから島田へ、島田は強引に突破し、GKをかわすが後ろから押したとして島田にファールの判定。80分には札幌CKのこぼれ球を奪い鳥栖が一気にカウンター、CKをもぎ取り、このCKの流れから鳥栖左SBの磯崎がすばらしいクロス、詰めていた飯尾が太ももで押し込むも、ボールは逆サイドのゴールラインを割る。

 前半の山田のシュート、後半の廣瀬のシュート、そして飯尾のシュート。この3つの「超」が付くような決定機で1つもゴールできなかったことが、結果的には鳥栖の首を絞めたといえる。J1に昇格するようなチームであれば3つのうち2つはゴールになっていたはずであり、このあたりが鳥栖がいまだにJ1に昇格できない、そしてJ1とJ2の大きな差である。しかし札幌は助かった。ビバJ2!

 命拾いした札幌、反撃がすぐさま得点に結びつく。86分、上里→石井→西とダイレクトでつないで藤田が右サイドを駆け上がり、逆サイドへクロス。走りこんできた砂川がダイレクトで右足ボレー!これが見事にゴールに突き刺さって、札幌が先制。J1でもなかなか見られないようなスーパーゴールで札幌の勝利は確定かと思われた。しかし、鳥栖の反撃がすぐさま結果に結びつく。直後の88分、ゴール前でソンファンが相手を倒したと判断され(ふざけんなジョージ!)、このFKを島田が見事にねじ込む。こちらもJ1クラスの素晴らしいFKだったが、札幌は同点に追いつかれてしまう。

 しかし、J1で1シーズン揉まれた札幌のメンタルはそこで落ち込まなかった。直後に反撃、クライトンがCKを獲得し、上里がCKを蹴る。中で飛び込んだキリノのヘディングシュートがゴールネットを揺らし、札幌が劇的な展開で再びリードを奪う。もう鳥栖に反撃する力は残っていなかった。そのまま試合は終了し1-2、札幌が見事に勝利した。

スタッツはこちら

―採点(コンサ以外は目立った選手のみ。10段階評価で5.0が平均、0.5点ごと)―

先発
GK佐藤 5.0…相変わらず危なっかしいミスをする。失点は責任ないが。
DFチョウ 6.5…札幌が今攻撃的に出ても守備面で崩壊していないのは彼のおかげである。すばらしいロングフィードも見せた。
DF吉弘 6.0…前の試合同様、目立つことはないが堅実な守備を見せた。
DF西嶋 6.0…守備にも攻撃にもよく走った。素晴らしいミドルシュートもあった。
MF藤田 6.0…一度中に切れ込んだドリブルがよかった。ああいうのももっと見たい。
ナイスアシスト。
MFダニルソン 5.0…ミドルはよかったが、単純なミスでボールを奪われすぎだった。
途中交代も当然、もっとシンプルに展開してほしい。
MF上里 6.5…大きなチャンスにはつながらなかったが、大きな展開で視野の広さを見せてくれた。素晴らしいミドルもあり。ナイスアシスト。
MF西 5.5…前半最初のチャンス以外はほとんど目立たなかった。もっと目立てると思うぞ大伍。
MFクライトン 6.0…きついプレスの中よく頑張った。これからも頼みます。
FWキリノ 6.5…祝・来日初ゴール。みんな待ってた。ゴール以外も動きのキレあり。
FW宮澤 5.5…1戦目と同様、判断のスピードがまだまだ。ボールキープは頑張ったが。

途中交代
MF砂川 7.0…この日のMOM。スーパーゴールである。あんなのを撃たれてしまってはブッフォンでも無理だろう。
FW石井 5.5…宮澤との交代だったが、同じく存在感を発揮することは出来ず。もっと前で勝負したい。

その他
鳥栖MF島田 6.5…鳥栖のMOM。素晴らしいFKだけではなく、鳥栖の攻撃のほとんどが彼を経由していた。
鳥栖FW廣瀬 5.0…外しちゃいけないものを2回外した。
鳥栖FWトジン 5.5…能力はあると思う。チームにまだまだフィットしていない。

―戦評―
 札幌と鳥栖、どちらも「J2のチーム」らしさが随所に出た試合であった。しかし、メンタル面、技術面でややJ1に近かった札幌が勝利する、劇的だが、妥当な結末となったように思う。鳥栖は決定機を後半だけで3度、そのほかにも多くのチャンスを作りながら、シュートが枠にすら飛んでこないあたりがやはり昇格できないチームである。札幌は内容的に決してほめられた試合ではなかったが、追いつかれてもまた突き放せるそのメンタル面での強さは評価できる。

 前回書いた3つの課題についてもそれぞれ考えてみたい。
まずセットプレーの守備。この試合はあまりCKを取られなかったが、またもやFKで失点してしまった。ノーチャンスだったとはいえ、あのような位置でファールをしてはいけないし、今回の事に関して言えばアレのどこがファールだともいいたい。

2つ目、サイドからの攻撃が単調であること。こちらはあまり改善されたとはいえない。サイドから攻撃を仕掛けるチームはえてしてこの課題が出てくるが、もっといろんな仕掛けがあっていいと思うし、藤田が中に切れ込んだ時のようなドリブルももっと見たい。流動的になるべきである。

3つ目。ハイテンションな試合が続けられるか。石崎監督もこの部分は相当懸念しているようで、今回はシステムを変えて守備的に来た。しかし、今回の鳥栖のように、札幌に対して引いて守ってくるチームもJ2には多いと考えられる。そうすると単純な攻撃では得点が取れない可能性もあり、もっとセットプレーでの得点、ミドルシュートでの得点も増えていく必要があると思う。CKは2試合続けて10本以上獲得しているので、もっとCK、FKから得点したいところではある。そうすれば前に人数をかけなくてもある程度は勝っていけるだろう。
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