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うーむ。波に乗れない。
更新が遅くなってしまった。2回下書きしたのに全部消えてしまったので気持ちが少々萎えてしまったのであるが。

―ダイジェスト―

岡山へは深夜バスで行った。寝れなかったが、まあ問題はない。
というわけで朝8時、ついたぞ大都会岡山。


うどんを食べた。うまい。


桃太郎スタジアムまでの道のりにこんなものが張ってあって、なんかうれしい。


ってわけで桃スタ。そこそこ見やすい。


今節のスタメンはこんなん。

 前半1分、いきなり札幌のチャンス。クライトンがドリブルで持ち上がり、右サイドの藤田へ、藤田が丁寧にグラウンダーで折り返し、クライトンがスルーして後ろから走りこんできた大伍!しかし、惜しくも左へ外れる。決めろよ大伍!5分には上里のCKから西嶋!しかしこれもゴール上へ。
 岡山も反撃。7分、右サイドから吉弘がクリアしたこぼれ球を喜山が左足でダイレクトボレー。これもゴールの上へ外れる。

 ここから試合はお互いの中盤での蹴りあいになってくる。4試合でわずかに2失点の岡山(しかも失点したのは1試合で残りは全部スコアレスドロー)、今年は中盤で積極的にプレスをかけ、試合をグダグダにすることによって失点を減らしている。札幌が仕掛けようとし、岡山がクリアしようとする展開であるのは間違いないのであるが、とにかく前線までボールが行かない状態が続く。ペースは札幌が握っているとはいえ、岡山の形。

 こういう試合で得点を取るために重要になるのはセットプレー、もしくは個の力である。この日の札幌は、個の力でこのグダグダを打破した。21分、ゴール前のこぼれ球を上里が拾い、左足一閃!ドライブのかかったミドルシュートを放つ。これが見事にゴールに突き刺さって札幌が先制。

 先制した札幌だが、相変わらず自分たちのサッカーが出来ない。まあそれでも1点先制しているのは札幌。そのままグダグダではあったものの、前半を終える。

後半もチャンスを作り始めたのは札幌。2分と5分に前半開始直後のような形(クライトン→藤田→クライトン)でチャンスを2度作るが、どちらもクライトンが決めきれず。すると、なぜか札幌の足がここから止まってしまう。本当に、上から見ていても歯がゆいくらい誰も走っていない状態。岡山はまだ動けているのに、なぜパタリと全員足が止まったのかはわからないが、とにかく止まっている。

岡山はここから反撃に出る。特に後半投入された小林が、岡山の右サイドで起点となり、ペースを握り始める。65分には岡山の右コーナーキックから植田が頭で合わせるが、これはGK佐藤がセーブ。しかし68分、岡山の右サイドからのクロスに西野が頭であわせ、岡山が同点に追いつく。このとき芳賀のところには2人も岡山の選手がいた。これではやられるのも仕方ない。

その後も岡山がペースを握り、西野、妹尾、小林らがシュートを放つが、札幌のDFもさすがに集中し体を張って守る。結局そのまま試合終了。
1-1、札幌にとっては負けたような気分の引き分けだった。

―採点(コンサ以外は目立った選手のみ。10段階評価で5.0が平均、0.5点ごと)―

先発
GK佐藤 5.5…失点シーンはノーチャンス。
DF芳賀 5.0…よく集中していたとは思うが。
DFチョウ 5.5…落ち着いて守っていた。決定的なチャンスを体を張って防いだ。
DF吉弘 5.5…相手の突破をスライディングタックルでとめたシーンは見事だった。
DF西嶋 5.0…目立ちはしなかったが、守備だけではなく攻撃にも良く出てきていたように思う。
MFダニルソン 5.0…彼がいなくなると失点するということは、守備では実は効いているのかも知れない。ただパスミスの多さは変わらず。
MF上里 5.5…すばらしいミドルシュート。あれは止められない。
MF藤田 6.0…今札幌で一番キレていると思う。右サイドでなんどもチャンスを作っている。
MFクライトン 5.5…決定機が3度くらいあったわけだが、あれは決めてもらわないと…。
MF西 4.5…決定機も決められず、ボランチではイマイチ。
FW宮澤 3.5…あれだけボールが納まらないと厳しい。せめて落下点には入れるようになってくれ。

途中交代
MF砂川 4.0…結果としては彼への交代が裏目となってしまった。サイドでチャンス作れず、消えてしまった。
FW横野 4.0…がんばっていたけどそれだけ。技術はまだまだ。
FW石井 -…出場時間が短くて採点できず。

―戦評―

あれだけ足が止まったら無理でしょう。同点どころか逆転されてもおかしくなかった。なんであんなに足が止まってしまったのか、それが一番の問題だった。とはいえ、前後半に多くあった決定機を2回3回と決めていれば、多少足が止まっても岡山を1点どまりにすることも出来たはずである。そうすれば勝利できたわけで、決定機を逃す+足が止まったのがこの結果の要因といえる。

今回に関してはやっているサッカーが悪くない、とは正直言えないのだが、それでも決定機を作れるようになっているところにはチームの進歩を感じる。あと少し何か側変われば一気に勝てそうな気もしないではないのだが…。
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んがー また負けた。
今回はコンササポの友人の方たちとの観戦会。

―ダイジェスト―
前戦の反省を受けて、どのような布陣にしてくるかが注目だったが、スタメンはこんなだった。
第4節スタメン

右サイドバックに今季初スタメンの芳賀が入り、征也が1列前へ。ダニルソンは本来のボランチへ戻った。前の試合の甲府同様、湘南が3トップの布陣だったからだと思われる。

 前半1分、上里が相手をケツでぶっ飛ばしてボールを奪い、強烈なミドルシュート。彼が「フィジカルが弱い」といわれていた頃がウソのようだ。成長を感じる。このシュートで流れは札幌へ。しかし、前半7分、中盤でのハイボールを上里と、前から走って戻ってきたキリノがともにヘディングへ。お互い頭を強打する。2人とも出血、担架で外へ運ばれる。そして2人とも負傷交代。いきなり2つも交代枠を使ってしまう結果となる。というわけでこのようなメンバーになる。
第4節メイン

 精神的動揺もあったのか、2人が居なくなってからしばらくの間札幌はあまり攻撃が出来ず、湘南がペースを握るものの、決定的なチャンスは作らせない。逆に20分過ぎから再び札幌がペースを握り始め、なんども両サイドからクロスが上がる。この試合の両サイドの突破、クロスまでの動きは素晴らしいものであったが、中央の宮澤にボールが合わない。また宮澤以外の選手が中になかなか入って来ないので、シュートには結びつかない。しかし、セカンドボールを全く湘南に拾わせないので、常に札幌が主導権を握る。23分、芳賀からクライトン、そしてクライトンのクロス。飛び込んだのは西!しかし完璧なダイビングヘッドは湘南GK野澤が見事に反応して弾き出す。その後も札幌が両サイドから積極的にチャンスを作るが、しっかりと中を固める湘南DFにシュートが打てない。逆にカウンターで逆襲を食らい、38分、アジエル、阿部とつながれ田原。しかしこれはGK佐藤優也がナイスセーブ。今度は札幌の逆襲、43分にクライトンがサイドを上がってきた西嶋を使い、西嶋がマイナスのクロスを入れて宮澤のシュート、しかしゴールの上へ行ってしまう。結局押し気味で試合を進めながら0-0で前半を終える。

 後半も札幌ペースで始まる。開始直後、クライトンから右サイドを駆け上がってきた藤田へ。藤田がシュートも、また上へ。51分にはクライトンから左サイドの砂川、後ろへ戻して西嶋がクロス。これは湘南DFに当たるものの、この跳ね返りを砂川がダイレクトで中へ上げる。再びドフリーで飛び込んだのは西!しかし、またもや湘南GK野澤がスーパーセーブでゴールを割らせない。52分にはダニルソンが自ら持ち込んで「メデジンターン」から左足のミドル、しかし上へ。53分には藤田が右サイドを突破し、グラウンダーのクロス。砂川が詰めるも湘南DFが体を張って守りシュートは打てず。

 札幌は攻撃の手を緩めない。65分には砂川が左サイドでボールを受け、切り替えしてシュートも上へ。68分には宮澤が西嶋からのフィードに飛び出し、同じく飛び出してきた砂川へ、砂川は切り替えしてDFをかわし、中にグラウンダーのクロスを送るもクライトンは湘南DFにつぶされ、藤田にもわずかに合わない。
 湘南は数少ないマイボールから、カウンターで攻撃を仕掛け、トゥットがシュートを打つがゴール上へ。70分にはトゥットのスルーパスから阿部が抜け出すが、優也がすばらしい飛び出しでゴールを守る。

 しかし札幌はまだ猛攻を仕掛ける。73分には右サイドの藤田が圧倒的なスピードで突破すると、中へクロス。相手に当たるもダニルソンがミドルシュート。相手に当たってものをもう一度奪い取り再びシュート。しかし野澤がセーブ。
その後も藤田が幾度となく右サイドをすばらしいスピードで突破して質の高いクロスを上げるが、中に人が2人くらいしか居ない。

 すると、80分頃から徐々にオープンな展開となっていき、湘南もチャンスをつかみ始める。78分にはトゥットが、81分には永田がシュートを打つが、いずれも外れる。札幌はダニルソンに替えて横野を入れ、より前がかりになり、藤田、砂川、クライトンらがパスを供給するものの、中のDFにあたるなどしてしまいシュートまで持ち込めない。
 決定機をたくさん作りながら得点が入らないと、相手にビッグチャンスが行くことはサッカーの常。ロスタイムにアジエルがすばらしいスルーパスをだし、湘南MF中村が飛び出す。前がかりになっていた札幌DFはついていくことができず、優也と1対1に。今日はなんどとなく未然にピンチを防いできた佐藤優也も、さすがにこれを止めることは出来なかった。湘南が後半ロスタイムに先制する。

 結局、ワンチャンスを生かした湘南が勝利。札幌は痛い連敗となった。
スタッツはこちら

―採点(コンサ以外は目立った選手のみ。10段階評価で5.0が平均、0.5点ごと)―
先発
GK佐藤 5.5…当たっていた。大きな判断ミスもなく、失点はノーチャンスだった。
DF芳賀 5.5…無難に右サイドバックをこなした、もっと上がってくればもっと良かったが。
DFチョウ 5.0…失点シーン以外は悪いところ無し。特別よくもなかったが、相変わらず落ち着いている。
DF吉弘 5.0…普通だった。ほとんど目立たず、失点シーンのみか。
DF西嶋 4.5…攻守に良く動いたが、守備は振り切られるシーンが多かったし、クロスの精度もよくなかった。
MFダニルソン 5.5…これまでの4試合で一番良かったかもしれない。よくボールに絡んだ。相変わらずややパスが弱い。
MF上里 採点無し…出場短く採点できない。素晴らしいミドルあり。
MF西 5.5…決定的なチャンスを2度阻まれてしまったが、飛び込んできたことを評価したい
MFクライトン 5.5…相変わらずのキープ力。この諸刃の剣をどう生かせるかはチームしだいではないだろうか。
MF藤田 6.0…最初から最後までキレキレ。素晴らしい働きだった
FWキリノ 採点無し…出場短く採点できない。怪我するまで目だったとは言いがたい。

途中交代
MF砂川 5.5…前半はあまりよくなかったが、後半はとても良かった。切り返しはやはり名人芸。
FW宮澤 4.0…動き自体は悪くはなかったと思うが、周囲とかみ合わないことが多かったのでは。得点が欲しいところ。
FW横野 採点無し…出場時間短く採点できない。ガムシャラさは伝わった。

その他
湘南GK野澤 7.0…間違いなくMOM。決定的なピンチを何度も防ぐ。
湘南MF中村 6.5…起用に応えた得点、見事。
湘南MFアジエル 6.5…やはり一番怖かった。すばらしいスルーパス。

―戦評―
 課題は得点力不足である。札幌のスタッツを見てもらえばわかるが、シュート、CK共に相手より多い。いかに相手を押し込み、攻めているかの何よりの証拠である。しかし、サッカーは最終的に得点しなければ勝てないのだ。これだけ攻めて得点が4試合3点、1試合1点を下回るペースでは厳しい。

 得点力不足という意味で、一番の課題はやはりセットプレーであろう。2007年を考えてもわかるが、CK、FKから点が取れれば非常に楽になれる。4試合連続でCKを10本以上とっておきながら、CKからの得点は鳥栖戦のキリノのゴール、わずかに1。はっきり言ってこのCKの本数ならば1試合1点CKから取っていてもおかしくない数字である。やはり曽田、箕輪、中山の離脱、池内の戦力外は痛いといわざるを得ない。クライトンのキックももう少し工夫があってもいいはずである、いつも中にふんわりとしたボールしか入ってこない。
 
 もう1つは、ペナルティーエリア内に飛び込んでくる選手が少ないことである。この日札幌の大チャンスは2回、いずれも西大伍が飛び込んでヘディングしたものであるが、もっともっとこういう形が欲しい。大伍にせよ、ダニルソンにせよ、上里にせよ、あるいは砂川、藤田も、もっとPA内に飛び込んで点を取る意識が欲しいところである。今のままではいいクロスを上げても、中に居る選手が少ないので、よほどピンポイントであわせられなければ…ということになってしまう。前半なども攻めている時間の割にはシュートが少ないのである。
 
 押し込む→得点が取れない→前がかりになる→点が取れない→カウンター食らう→失点 という悪循環になってしまっている。押し込むことが出来る分だけ去年よりマシなのではあるが。この日は中2日でありながら守備も完全に安定していたのに、せっかくの良い試合内容がこの結果では浮かばれない。

なにより、一番問題なのは、結果が出ないことでチームが自信をなくしてしまうことである。いい試合をしているし、もう少し連携がかみ合ってくれば流れの中からも点が取れていくようには思える。試合の進め方自体は変えずに、ディテールの部分を修正していくことを望みたい。


―ダイジェスト―
 今回はバスツアーで甲府へ向かった。帰りにジンギスカンパーティーもある。
甲府のスタジアム、小瀬陸上競技場のゴール裏は来ない間に改修されていて、見やすくなっていた。時東ぁみが来て「なんちゃらじぇねれ~しょん」とかなんかそんな歌を歌っていたが、音響がひどくてカラオケにしか聞こえなかった。ついでにはるか遠くに居たのでメガネどころか顔もわからなかった。その後の甲府のフェアプレー宣言(子供が札幌側に向かって挨拶する)でひとしきりのほほんとしたのが一番良かった。

今回のスタメンはこちら。


4-2-3-1に戻し、ボランチだったダニルソンをサイドに置き、日本人のドイスボランチというのが注目点。そしてキックオフ。

だが、立ち上がりから全くピリッとしないコンサドーレ。
いきなりソンファンがトラップミスってシュート撃たれると、その後も全然攻めることができず。大きな展開を狙っているのはわかるのだが、まずパスのミスが多い、次にトラップのミスが多い、そしてトラップしてもすぐ奪われる。特に両サイド、ダニルソンと宮沢のところでのボールロストが多い。彼らがサイドを突破できないから、札幌は攻撃が続かないのだ。さらに短いパスが少ない。もう、いいところが一つもない。甲府はダイレクトにサイドのウィングに蹴ってきて、この処理に札幌はアタフタしていた。特に甲府の左サイドのマラニョンが、守備力では劣る札幌右サイドバックの藤田のところを徹底的にドリブルでチンチンにしていくのが目立つ。

 そんな札幌だったが、やっぱり右サイドからやられることになる。前半21分、優也のクソキックでスローインになり、そのスローインからファールで相手を倒してしまう。甲府のキッカーは大西。彼は、おそらくDFとGKの間にボールを入れようと思ったのであろう。優也もそれをわかっていた。だから彼はFKが蹴られたときにすぐに前に出たのだ。だが、小瀬の風が甲府に味方する。高く上がったボールは、風で曲がって落ち、そのままサイドネットへと吸い込まれたのだ。失点。優也が前に出たことは、結果として大きな判断ミスとなってしまった。

 ある意味アンラッキーな形で、そしてある意味それまでの内容に沿った形で、失点してしまった札幌だったが、まだ目が覚めない。相手に思うようにパスを回され、24分、右サイドのマラニョンから中央へグラウンダーのクロス。DFがみんなボールに釣られ、真ん中にぽっかりと空いていたシュートコースに、まるでシュート練習のように落ち着いてミドルを叩き込んだのはまたも大西。あまりにもあっさりと2失点してしまう。結局、少しは持ち直したものの、ほとんどいいところなく前半を0-2で折り返す。

 後半、石崎監督はさすがにどうにかしないとやばいと思ったのだろう。まずサイドハーフのダニルソンを下げ、砂川を投入、さらに、西を右サイドバックに置き、藤田を1列前に。右サイドハーフの宮沢はFWになり、クライトンがボランチに戻って4-4-2に。去年に近いような形だ。もっとも去年はクライトン上里のボランチなんてなかったけどねw

 この形にして札幌はとたんに守備が安定する。やはり右サイドバックの守備と、サイドハーフのボールロストが全ての元凶であった。藤田のかわりにサイドバックとなった西はマラニョンをある程度1対1で押さえ込むことが出来るようになり、さらに1列前に上がった藤田、そして左サイドの砂川が果敢にサイド突破を仕掛けられるようになった。前半はそもそもキリノまでボールが行くこと自体が少なかったが、宮澤が高さをある程度活かせるようになり、キリノがサイドに流れたりしてうまいことボールが回っていく。低い位置でクライトンがボールを収めることが出来るようになり、さらにそこからサイドとのワンツー、パスアンドゴーでPAの中にまでクライトンが侵入できるようになる。完全に押せ押せムード、得点のにおい。

 60分、上里のCKのこぼれ球を藤田が拾い、そのままクロス。なぜかドフリーだった西嶋が頭で合わせ、札幌が1点を返す。その後も札幌が押せ押せムードで甲府に大きなチャンスを与えない、そして札幌が主に右サイドからパスをつないで攻撃するが、甲府のGK荻が水際で防ぐ。

 しかし、70分、藤田に変え岡本を投入したところで、また札幌の流れがやや停滞してしまう。後半開始直後から70分までは、ある意味「藤田征也タイム」であった。だが、石崎監督は、その藤田に替えて岡本を投入したのだ。
 思うに、監督が考えたことは2つ。1つは、岡本の持ち味である中へのドリブルで、より甲府のDFに直接的な脅威を与えること。もう一つは、藤田をこの試合で再びサイドバックにはしたくないということである。それくらい西の右サイドバックは当たっていた。だが、結果としてはこの交代は裏目に出てしまったように感じた。岡本は消えてしまい、札幌の両サイドからの攻撃が、砂川からしか攻撃が出来なくなっていってしまった。後ろの方でボールは回せるのだが、シュートまでは持ち込めなくなっていき、前がかりになったところを逆に甲府のカウンターを食らうハメになっていった。

 結局、そのまま1-2で試合終了。札幌は痛い2敗目を喫してしまった。
スタッツはこちら

―採点(コンサ以外は目立った選手のみ。10段階評価で5.0が平均、0.5点ごと)―

先発
GK佐藤 4.0…1失点目のFKは責めても仕方ないが、その前のFKにつながったクソキックは責められてしかるべきである。
DF藤田 5.0…前半だけの出来なら3.0であった。だが後半の働きはすばらしかった。
DFチョウ 5.0…過去2戦とは違い、結構ミスがあった。藤田が簡単に突破されすぎたためにサイドに釣りだされてしまう場面が多かったのは仕方ないが。
DF吉弘 4.5…2点目、吉弘までが右サイドのボールにつられてはいけない。
DF西嶋 5.5…札幌のMOM。彼のサイドは比較的安定していた。ヘディングで今季初ゴール。おめ。
MF西 4.5…後半の右SBはよかったが、前半は非常にパスミスが多かった。
MF上里 4.5…特に前半、サイドチェンジのパスがミスになりすぎた。やるなら正確に。
MF宮澤 4.0…サイドではまるでダメだった。スピードがないからか。
MFダニルソン 3.0…全然ダメ。サイドよりボランチの方が良かった。日本の速いプレスに慣れてくれないと、実力が発揮できないであろう。
MFクライトン 4.5…ボールを保持は出来るが的確なパスは少なく。
FWキリノ 4.0…もっとスピードを落とさずにプレーできないものか。シュートほぼなしじゃ…

交代
MF砂川 5.0…ダニルソンと比べれば明らかにサイドで効いていた。
MF岡本 3.5…まったく目立たず。クロスも下手だった。
FW石井 4.5…がんばって1回突破したが、なかなかボールには絡めなかった。動きは良かったが…藤田が良かった時に出して欲しかった。


その他
甲府MF大西 8.0…あんなFKは止められるわけがなかろうw狙ってもいないだろうが。 
甲府FWマラニョン 7.5…彼のせいで札幌の作戦は無意味となりました。

―戦評―

 痛い2敗目である。開幕から3試合、全試合でスタメンが違うのだが、そろそろ基本となるシステム、選手は固まってきて欲しいところだ。とりあえずサイドにダニルソンと宮澤はない。石崎監督はいい監督であるが、この試合は監督のやり方で負けた。1つはスタメン選びが(結果的には)間違いだったこと。2つ目は交代をミスったこと。
 1つ目は、今年の札幌のチームのあり方、である。甲府は3トップで、ダイレクトにFWに蹴りこんで来るサッカーをしていた。そしてそのことは過去2戦でもわかっていた。3トップに対して擬似4バックのような藤田SBで臨むのはかなりリスキーであり、実際そこからやられて負けた。石崎さんが、「勝負に徹するため、相手の良いところを消す」ことよりも「自分たちのサッカーを貫く」ことを考えているため、このようなスタメン選びになったのだと思う。だが、それをこなすには今の札幌には荷が重すぎた。藤田は前半、得意の突破をほとんどすることなく(それはもちろん他選手のパスのミスが多かったせいでもあるのだが)、ただの「ザル守備SB」として自陣の4バックを担っていたに過ぎない。
 これが、例えば「相手のよさを消す」ために芳賀SB、藤田RMFで始まっていたのであれば、もしかしたら違う結果になっていたかもしれない。芳賀が守備でマラニョンをしっかり抑え、前の藤田の速さを活かした攻撃が出来たかもしれない。後半はそれがなされた。だからしっかりとした守備から良い攻撃につなげることが出来たのである。
 「自分たちのやり方を貫く」ことと「相手の良いところを消す」と言うことの両立は、特に今年の札幌の理想とするやり方であるならば、難しいかもしれない。だが、サポーターが見たいのは甲府戦の後半、仙台戦の前半のような、アグレッシブで攻撃が多いサッカーであることは間違いない。「相手の良さを消すメンバー」で「自分たちのやり方を貫く」のも悪くないはずである。


うぉらっしゃああああああああ!祝・今季初勝利。
チームにとってなんと275日ぶりになる白星はロスタイムに転がり込んできた。
いやっほおおい!

―ダイジェスト―
 学生の身で1ヶ月に2つの「飛行機や新幹線を使わなければいけないような土地」への遠征は正直キツい。別に貯金がまるでないわけでもないが、そうそう親にも頼っていられない御時世である。というわけで今回は現地ではなく、スポーツバーでの観戦。来週見に行くんだから、ガマンである。

 前日カズを生で見てから、札幌へ単身赴任となる関東サポーターの送別会もといアウェイ決起集会(今年すでに3度目)をやり、1次会の焼肉の後2次会、そして3次会で徹カラというハードワーク(主に肝臓)をこなしたこともあり、あまり良くない気分でフットニック大崎店へ向かう。去年はJ1だったのでまあどこのスポーツバーでもある程度やってくれていたのだが、今年はJ2なのでそうはいかない。このようにJ2を放送してくれるバーを大事にしたい。幸いJ1が土曜メインで、J2が日曜メインであることもあり、今のところ2試合とも札幌の試合は放送されている。いつもならヱビスを頼むところだが、肝臓をこれ以上酷使したくもないし少々胸がムカムカしていたので、グレープフルーツジュースにした。うまい。今後もこれにするかもしれない。

 さて試合である。
今年石崎監督は「ホームとアウェイの戦い方を変える」などということを言っていたが、それはあくまで理想論であって、まだホームの戦い方すら固まっていない現状ではそこまで出来ないのではないかと思っていた。しかし、監督はスタメンのシステムでもって「変える」ことを明言したのである。というわけでスタメンはこうなった。



 スカパーのスタメン表では4バックになっていたが、実際には3バックだった。3-4-1-2で、右サイドが少し下がり気味、という形だったように見えた。アウェイではホームより守備的で、勝ち点を1は取って帰るサッカーをする、というメッセージが見えた。同時に、キリノが宮澤とどういうコンビネーションを取れるか、両サイドの2人がどの程度攻撃に絡んでいけるかにも注目である。対する鳥栖は4-4-2のボックス、トジンという新外人と島田というトップ下的なMFが肝である。

 試合は鳥栖ペースで始まる。鳥栖のプレッシングはすさまじく、札幌の攻撃の核であるクライトンに密着マークが付き、クライトンがなかなか前を向けない状態が続く。そしてボールを奪い前への速い攻撃。ソンファンと吉弘が集中して守り、シュートは多く撃たせないが札幌は攻撃できない。どこかで見たことがあると思ったら、この鳥栖の戦い方はちょうど07年の札幌に近い。ラインをある程度低くしながらもしっかりと守り、そして縦へ1本のパスでチャンスを作る。そういう意味では過去の自分たちとの戦いとも言えるのかもしれない。そして、たとえホームであっても守備的に引かれるあたり、札幌が今年は「格上」のチームとして存在することを感じた。

 15分頃から札幌もプレスに対応、速いタイミングでパスを回しながらチャンスを作り始める。16分には上里がCKのこぼれ球を強烈なボレーシュート。この当たりから札幌はPA外からでもどんどんシュートを撃つことで、相手のDFラインを上げてキリノに裏を狙わせるという姿勢が見え始める。そして鳥栖は攻められない状態が続く。20分にはクライトン、西とつないでダニルソンが強烈な左足シュート、25分にはダニルソンの大きな展開からDFの西嶋が上がってきてミドルシュート。これら3本のシュートはいずれも枠内に行っており、今年の札幌の「ミドルシュート」は大きな武器となるであろう。そのほかにもサイドで藤田が大きくフリーとなっており、何本か良いクロスが上がるが得点には結びつかない。

 30分頃からは鳥栖も反撃、島田のスルーパスから廣瀬が抜け出すも、シュートはサイドネット。35分にはダニルソンがボールを奪われ、鳥栖がサイドへ展開、島田のクロスからトジンが落として山田卓也のシュート、しかし大きく上へ。完璧な形だったが、鳥栖は決めきれない。結局0-0のまま前半は終了。

 後半は五分の展開でスタート、札幌は右サイドの藤田が基点となって攻撃が始まるが、シュートには結びつかない。鳥栖もトジンが突破を見せるが、札幌DFは集中して守る。しかし試合はここから徐々に鳥栖ペースとなっていく。67分には佐藤優也がキックミス、島田がボールを奪い中でドフリーだった廣瀬へ、しかし廣瀬の左足のシュートはなぜか大きく枠外へ外れてしまう。直後にもトジンから島田へ、島田は強引に突破し、GKをかわすが後ろから押したとして島田にファールの判定。80分には札幌CKのこぼれ球を奪い鳥栖が一気にカウンター、CKをもぎ取り、このCKの流れから鳥栖左SBの磯崎がすばらしいクロス、詰めていた飯尾が太ももで押し込むも、ボールは逆サイドのゴールラインを割る。

 前半の山田のシュート、後半の廣瀬のシュート、そして飯尾のシュート。この3つの「超」が付くような決定機で1つもゴールできなかったことが、結果的には鳥栖の首を絞めたといえる。J1に昇格するようなチームであれば3つのうち2つはゴールになっていたはずであり、このあたりが鳥栖がいまだにJ1に昇格できない、そしてJ1とJ2の大きな差である。しかし札幌は助かった。ビバJ2!

 命拾いした札幌、反撃がすぐさま得点に結びつく。86分、上里→石井→西とダイレクトでつないで藤田が右サイドを駆け上がり、逆サイドへクロス。走りこんできた砂川がダイレクトで右足ボレー!これが見事にゴールに突き刺さって、札幌が先制。J1でもなかなか見られないようなスーパーゴールで札幌の勝利は確定かと思われた。しかし、鳥栖の反撃がすぐさま結果に結びつく。直後の88分、ゴール前でソンファンが相手を倒したと判断され(ふざけんなジョージ!)、このFKを島田が見事にねじ込む。こちらもJ1クラスの素晴らしいFKだったが、札幌は同点に追いつかれてしまう。

 しかし、J1で1シーズン揉まれた札幌のメンタルはそこで落ち込まなかった。直後に反撃、クライトンがCKを獲得し、上里がCKを蹴る。中で飛び込んだキリノのヘディングシュートがゴールネットを揺らし、札幌が劇的な展開で再びリードを奪う。もう鳥栖に反撃する力は残っていなかった。そのまま試合は終了し1-2、札幌が見事に勝利した。

スタッツはこちら

―採点(コンサ以外は目立った選手のみ。10段階評価で5.0が平均、0.5点ごと)―

先発
GK佐藤 5.0…相変わらず危なっかしいミスをする。失点は責任ないが。
DFチョウ 6.5…札幌が今攻撃的に出ても守備面で崩壊していないのは彼のおかげである。すばらしいロングフィードも見せた。
DF吉弘 6.0…前の試合同様、目立つことはないが堅実な守備を見せた。
DF西嶋 6.0…守備にも攻撃にもよく走った。素晴らしいミドルシュートもあった。
MF藤田 6.0…一度中に切れ込んだドリブルがよかった。ああいうのももっと見たい。
ナイスアシスト。
MFダニルソン 5.0…ミドルはよかったが、単純なミスでボールを奪われすぎだった。
途中交代も当然、もっとシンプルに展開してほしい。
MF上里 6.5…大きなチャンスにはつながらなかったが、大きな展開で視野の広さを見せてくれた。素晴らしいミドルもあり。ナイスアシスト。
MF西 5.5…前半最初のチャンス以外はほとんど目立たなかった。もっと目立てると思うぞ大伍。
MFクライトン 6.0…きついプレスの中よく頑張った。これからも頼みます。
FWキリノ 6.5…祝・来日初ゴール。みんな待ってた。ゴール以外も動きのキレあり。
FW宮澤 5.5…1戦目と同様、判断のスピードがまだまだ。ボールキープは頑張ったが。

途中交代
MF砂川 7.0…この日のMOM。スーパーゴールである。あんなのを撃たれてしまってはブッフォンでも無理だろう。
FW石井 5.5…宮澤との交代だったが、同じく存在感を発揮することは出来ず。もっと前で勝負したい。

その他
鳥栖MF島田 6.5…鳥栖のMOM。素晴らしいFKだけではなく、鳥栖の攻撃のほとんどが彼を経由していた。
鳥栖FW廣瀬 5.0…外しちゃいけないものを2回外した。
鳥栖FWトジン 5.5…能力はあると思う。チームにまだまだフィットしていない。

―戦評―
 札幌と鳥栖、どちらも「J2のチーム」らしさが随所に出た試合であった。しかし、メンタル面、技術面でややJ1に近かった札幌が勝利する、劇的だが、妥当な結末となったように思う。鳥栖は決定機を後半だけで3度、そのほかにも多くのチャンスを作りながら、シュートが枠にすら飛んでこないあたりがやはり昇格できないチームである。札幌は内容的に決してほめられた試合ではなかったが、追いつかれてもまた突き放せるそのメンタル面での強さは評価できる。

 前回書いた3つの課題についてもそれぞれ考えてみたい。
まずセットプレーの守備。この試合はあまりCKを取られなかったが、またもやFKで失点してしまった。ノーチャンスだったとはいえ、あのような位置でファールをしてはいけないし、今回の事に関して言えばアレのどこがファールだともいいたい。

2つ目、サイドからの攻撃が単調であること。こちらはあまり改善されたとはいえない。サイドから攻撃を仕掛けるチームはえてしてこの課題が出てくるが、もっといろんな仕掛けがあっていいと思うし、藤田が中に切れ込んだ時のようなドリブルももっと見たい。流動的になるべきである。

3つ目。ハイテンションな試合が続けられるか。石崎監督もこの部分は相当懸念しているようで、今回はシステムを変えて守備的に来た。しかし、今回の鳥栖のように、札幌に対して引いて守ってくるチームもJ2には多いと考えられる。そうすると単純な攻撃では得点が取れない可能性もあり、もっとセットプレーでの得点、ミドルシュートでの得点も増えていく必要があると思う。CKは2試合続けて10本以上獲得しているので、もっとCK、FKから得点したいところではある。そうすれば前に人数をかけなくてもある程度は勝っていけるだろう。


月曜日の深夜に帰宅して、明日書こうと思っていたらいつのまにか土曜である、時の経つのは早すぎる。次の試合の前には書かなくてはいけない。気合入れて書くぞw

―ダイジェスト―
札幌には前日入りし、サポ仲間と焼き鳥を食い、地元サポにおごってもらい、バーに行って飲み、ホテルへ帰ったらもう朝の3時半ですよあなた。でもやっぱり札幌はいいなあ、なんて思った。東京じゃこうアットホームな空気にはならないだろう。

そんな夜更かしをしても、開幕の緊張と興奮もあるのか8時半には目覚め、朝飯を食べて友人と連絡を取り、ドームで落ち合うことにした。札幌は気持ちのよい晴れ、寒いけれども背筋の伸びる寒さ、ドニチカキップを購入し、地下鉄で出発。

ドームはすでにかなりの人数が並んでいた。到着した時には既にこんな感じ。
開場前
B自由席ならもう遅いところであるが、今回は友人(それも女性)と見ることもあって、SA席である。だから多少遅くてもいい席が取れるであろう。そうこうしているうちに友人もやってきて、それから開場。ドームのゲートを入ってすぐのところには、柴田と社長がいた。柴田はベンチ外ということが確定。がんばれ柴田。

席に付いた頃にスタメンがコンサドーレのメールサービスで送られてきた。気になる開幕スタメンはこんな感じ。
第1節スタメン

ほとんどFC東京戦のスタメンと同じ。右サイドバックが藤田ではなく西なのは、ある程度バランスを取りたかったからだと思う。チョウソンファン、ダニルソン、クライトン、キリノの4人がそろうという、練習試合ではほとんど見られなかった布陣ではあるので、連携の面で多少心配ではあるが、それよりも新チームとしてのワクワク感が勝る。

選手入場時に伊東たけしさんの素晴らしい生演奏、そしてゴール裏は北海道のコレオグラフィー。
(秒刊ロダからいただきました)

高揚感がスタジアムを包む。やっぱり週末はこの感覚がなくちゃ、だめだよねえ。
そしてキックオフ。

試合は序盤から札幌ペース。いきなりクライトンがボールを奪い取り、サイドに流れたキリノへスルーパス、キリノがクロスを上げて石井ちゃんが飛び込む!続けてクライトンのミドルシュート。これは惜しくもゴール上。その後も上里、クライトンを中心に、主に右サイドを起点としてガンガン攻め込む札幌。前から前からボールを奪い、ショートカウンターを仕掛け続ける。仙台は完全に防戦一方でまったくサッカーが出来ていない。スタジアムの雰囲気も完全に押せ押せムードとなるがゴールを割るまでには至らない。

 だが仙台もさすが去年の3位チーム。15分頃まではほとんど仙台のチャンスらしいチャンスというものはなかったが、徐々に札幌のプレッシャーに慣れてき始め、セットプレーからあわやの場面も作る。優也、コーナーで飛び出すときはボールを触れとwその後はお互い決定的なチャンスはなく、前半は結局0-0のスコアレス。結果として言えば、押せ押せの前半15分までに1点取れていなかったことがこの試合の結果を左右した。

 後半も札幌ペースが続く。岡本が切れ込んでシュートを放ったり、上里がミドルを狙ったりするものの、仙台GK林の前になかなかゴールを割れない。キリノへパスもでるのだが、仙台のエリゼウが体を張った守備でボールを触らせない。
 そうこうしているうちにカウンター一発で逆襲を食らって西がゴール前でファールしてしまい、このFKを仙台の菅井にスライディングでゴールへ押し込まれる。

 1点を追う札幌は直後にクライトンのFKから西嶋が頭で落とし、キリノが飛び込むが林がスーパーセーブ。途中交代の砂川、藤田がいい動きを見せるも、ゴール前では相も変わらずエリゼウと林の壁。この2人がいなければ…!長めのロスタイム5分、砂川がお家芸のシザーズからの切り替えし、中に早いクロスを入れるが、林ががっちりとセーブ。万事休すで試合終了。0-1の敗戦。コンサドーレにとっては終始押していたにもかかわらず、仙台の堅実な守備にやられてしまった試合だった。
負け…
スタッツはこちら

―採点(コンサ以外は目立った選手のみ。10段階評価で5.0が平均、0.5点ごと)―
先発
GK佐藤 5.5…飛び出しがよかった。セットプレーの守備は相変わらず…
DFチョウ 6.5…すばらしい出来だった。常に落ち着いており、視野も広く、懸念されたラフプレーもなし。
DF吉弘 5.5…チョウに引っ張られたか、堅実な守備を見せる。あまり目立たなかったが。
DF西 5.0…やはり右サイドバックは不慣れだと思った。だがこのポリバレント性は見事。もっと攻撃できれば。
DF西嶋 6.0…縦横無尽にピッチを駆けた。攻撃面でも存在感を発揮。
MFダニルソン 5.5…決してよくはなかった。だが、身体能力の高さは見せた。パスが出るタイミングが日本人とは明らかに違う。あとは連携。
MF上里 6.0…不遇の2年間で大きく成長したことを感じた。課題のフィジカルでも決して当たり負けすることなく、左足のパスの精度はすばらしい。
MFクライトン 6.5…コンサ側のMOM。やはりJ2では役者が違う。唯一何か言うことがあるとしたら、セットプレーの幅がほしい。
MF石井 5.5…トラップミスなどもあったが、動きはよかった。最初のチャンスが決まっていれば…
MF岡本 5.0…ボールにからむ回数が少なかった。ボールを持った時の期待感は大きく、良いドリブルシュートも見せた。
FWキリノ 5.5…初めてきちんと見たわけだが、爆発的な得点力はなさそうだが良い外人である。ボールキープ、守備、スピードといった条件を持ち合わせており、あとは周囲とどれだけうまく連携していくことができるかであろう。

途中交代
MF砂川 6.0…左サイドに移ってから特によかった。攻撃面全般を引っ張った。今後もいぶし銀の活躍をお願いします。
MF藤田 6.0…常に勝負勝負で見ていて気持ちが良かった。クロスの精度も問題なく、サイドバックとしての活躍が今後も期待される。
FW宮澤 5.0…正直、判断が遅かったといわざるを得ない。もっと自らの利点である高さを生かしてほしかった。


仙台MF菅井 6.0…ゴールした後文字通り「消えた」のが面白かった。
仙台DFエリゼウ 7.0…この試合のMOM。素晴らしい出来で札幌攻撃陣を封じ込めた。
仙台GK林 6.5…こんなにいいGKだったか?当たっていた。

―戦評―
 札幌というチームに惚れ直した。結果は残念ながらついてこなかったが、すばらしい試合を見せてくれた。特に前半までのサッカーはほぼ個人的には理想どおりのサッカーであった。(前から積極的にプレス→高い位置でボールを奪う→パスをすばやく回してサイドからの攻撃)

 僕はどうしても試合中に「あたりに行け!」とか「落ち着いていこうぜ!」などと叫びながら見てしまうのであるが(選手に聞こえていないのは当然である、ただ上から見ている以上、それほど間違ったことは叫んではいない筈である)、去年などは「あたりに行け!」と言った時でもまったくプレスに行かない状態が多く、それで簡単に突破されて失点するケースが目立った。
 この試合は「あたりに行け!」と言ったときにはもうプレスをかけはじめていたし、「逆サイ!」といったときには逆サイドにパスが出ているという具合で、個人的には非常にカタルシスを感じる試合であった。それはスタジアムの盛り上がりにも現れており、スタジアムが完全に一体となって「ワオワオ」楽しそうだった。娯楽なのだから、楽しくなければいけない。今後もこういう試合であり続けてほしいと思う。

 もちろん、いくら僕が気持ちよくても結果は出なかったわけだし、課題はたくさんある。主に3つ。1つはセットプレー時の守備。いくらなんでもドフリーで3回やられて、それが1失点につながったわけだから問題があると思う。もう少しタイトにするべきである。2つ目に攻撃が単調であること。サイドからのクロス、それも単純に上げるだけでは、常に効果的な攻撃になるとはいえないであろう。もちろん単純に上げてもよいのだが、工夫が必要な場面もあったはずだ。3つ目に、これは課題と言うよりは懸念だが、51試合このようなハイペースな試合が出来るとは思えないということだ。その時にどうなるのか。この日の仙台のような、あるいはおととしの三浦サッカーのような、ガッチリ守ってタテポンで1点とって勝つといったサッカーが出来るのかどうか。この3点に関しては、今後も注目していきたい。

 初戦、負けはしたが合格点を付けても良い。まだ50試合ある。次は得点と、結果を。