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サカヲタ。
小学生からサッカーを愛して今に至る。
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―ダイジェスト― 今回はバスツアーで甲府へ向かった。帰りにジンギスカンパーティーもある。 甲府のスタジアム、小瀬陸上競技場のゴール裏は来ない間に改修されていて、見やすくなっていた。時東ぁみが来て「なんちゃらじぇねれ~しょん」とかなんかそんな歌を歌っていたが、音響がひどくてカラオケにしか聞こえなかった。ついでにはるか遠くに居たのでメガネどころか顔もわからなかった。その後の甲府のフェアプレー宣言(子供が札幌側に向かって挨拶する)でひとしきりのほほんとしたのが一番良かった。 今回のスタメンはこちら。 4-2-3-1に戻し、ボランチだったダニルソンをサイドに置き、日本人のドイスボランチというのが注目点。そしてキックオフ。 だが、立ち上がりから全くピリッとしないコンサドーレ。 いきなりソンファンがトラップミスってシュート撃たれると、その後も全然攻めることができず。大きな展開を狙っているのはわかるのだが、まずパスのミスが多い、次にトラップのミスが多い、そしてトラップしてもすぐ奪われる。特に両サイド、ダニルソンと宮沢のところでのボールロストが多い。彼らがサイドを突破できないから、札幌は攻撃が続かないのだ。さらに短いパスが少ない。もう、いいところが一つもない。甲府はダイレクトにサイドのウィングに蹴ってきて、この処理に札幌はアタフタしていた。特に甲府の左サイドのマラニョンが、守備力では劣る札幌右サイドバックの藤田のところを徹底的にドリブルでチンチンにしていくのが目立つ。 そんな札幌だったが、やっぱり右サイドからやられることになる。前半21分、優也のクソキックでスローインになり、そのスローインからファールで相手を倒してしまう。甲府のキッカーは大西。彼は、おそらくDFとGKの間にボールを入れようと思ったのであろう。優也もそれをわかっていた。だから彼はFKが蹴られたときにすぐに前に出たのだ。だが、小瀬の風が甲府に味方する。高く上がったボールは、風で曲がって落ち、そのままサイドネットへと吸い込まれたのだ。失点。優也が前に出たことは、結果として大きな判断ミスとなってしまった。 ある意味アンラッキーな形で、そしてある意味それまでの内容に沿った形で、失点してしまった札幌だったが、まだ目が覚めない。相手に思うようにパスを回され、24分、右サイドのマラニョンから中央へグラウンダーのクロス。DFがみんなボールに釣られ、真ん中にぽっかりと空いていたシュートコースに、まるでシュート練習のように落ち着いてミドルを叩き込んだのはまたも大西。あまりにもあっさりと2失点してしまう。結局、少しは持ち直したものの、ほとんどいいところなく前半を0-2で折り返す。 後半、石崎監督はさすがにどうにかしないとやばいと思ったのだろう。まずサイドハーフのダニルソンを下げ、砂川を投入、さらに、西を右サイドバックに置き、藤田を1列前に。右サイドハーフの宮沢はFWになり、クライトンがボランチに戻って4-4-2に。去年に近いような形だ。もっとも去年はクライトン上里のボランチなんてなかったけどねw この形にして札幌はとたんに守備が安定する。やはり右サイドバックの守備と、サイドハーフのボールロストが全ての元凶であった。藤田のかわりにサイドバックとなった西はマラニョンをある程度1対1で押さえ込むことが出来るようになり、さらに1列前に上がった藤田、そして左サイドの砂川が果敢にサイド突破を仕掛けられるようになった。前半はそもそもキリノまでボールが行くこと自体が少なかったが、宮澤が高さをある程度活かせるようになり、キリノがサイドに流れたりしてうまいことボールが回っていく。低い位置でクライトンがボールを収めることが出来るようになり、さらにそこからサイドとのワンツー、パスアンドゴーでPAの中にまでクライトンが侵入できるようになる。完全に押せ押せムード、得点のにおい。 60分、上里のCKのこぼれ球を藤田が拾い、そのままクロス。なぜかドフリーだった西嶋が頭で合わせ、札幌が1点を返す。その後も札幌が押せ押せムードで甲府に大きなチャンスを与えない、そして札幌が主に右サイドからパスをつないで攻撃するが、甲府のGK荻が水際で防ぐ。 しかし、70分、藤田に変え岡本を投入したところで、また札幌の流れがやや停滞してしまう。後半開始直後から70分までは、ある意味「藤田征也タイム」であった。だが、石崎監督は、その藤田に替えて岡本を投入したのだ。 思うに、監督が考えたことは2つ。1つは、岡本の持ち味である中へのドリブルで、より甲府のDFに直接的な脅威を与えること。もう一つは、藤田をこの試合で再びサイドバックにはしたくないということである。それくらい西の右サイドバックは当たっていた。だが、結果としてはこの交代は裏目に出てしまったように感じた。岡本は消えてしまい、札幌の両サイドからの攻撃が、砂川からしか攻撃が出来なくなっていってしまった。後ろの方でボールは回せるのだが、シュートまでは持ち込めなくなっていき、前がかりになったところを逆に甲府のカウンターを食らうハメになっていった。 結局、そのまま1-2で試合終了。札幌は痛い2敗目を喫してしまった。 スタッツはこちら ―採点(コンサ以外は目立った選手のみ。10段階評価で5.0が平均、0.5点ごと)― 先発 GK佐藤 4.0…1失点目のFKは責めても仕方ないが、その前のFKにつながったクソキックは責められてしかるべきである。 DF藤田 5.0…前半だけの出来なら3.0であった。だが後半の働きはすばらしかった。 DFチョウ 5.0…過去2戦とは違い、結構ミスがあった。藤田が簡単に突破されすぎたためにサイドに釣りだされてしまう場面が多かったのは仕方ないが。 DF吉弘 4.5…2点目、吉弘までが右サイドのボールにつられてはいけない。 DF西嶋 5.5…札幌のMOM。彼のサイドは比較的安定していた。ヘディングで今季初ゴール。おめ。 MF西 4.5…後半の右SBはよかったが、前半は非常にパスミスが多かった。 MF上里 4.5…特に前半、サイドチェンジのパスがミスになりすぎた。やるなら正確に。 MF宮澤 4.0…サイドではまるでダメだった。スピードがないからか。 MFダニルソン 3.0…全然ダメ。サイドよりボランチの方が良かった。日本の速いプレスに慣れてくれないと、実力が発揮できないであろう。 MFクライトン 4.5…ボールを保持は出来るが的確なパスは少なく。 FWキリノ 4.0…もっとスピードを落とさずにプレーできないものか。シュートほぼなしじゃ… 交代 MF砂川 5.0…ダニルソンと比べれば明らかにサイドで効いていた。 MF岡本 3.5…まったく目立たず。クロスも下手だった。 FW石井 4.5…がんばって1回突破したが、なかなかボールには絡めなかった。動きは良かったが…藤田が良かった時に出して欲しかった。 その他 甲府MF大西 8.0…あんなFKは止められるわけがなかろうw狙ってもいないだろうが。 甲府FWマラニョン 7.5…彼のせいで札幌の作戦は無意味となりました。 ―戦評― 痛い2敗目である。開幕から3試合、全試合でスタメンが違うのだが、そろそろ基本となるシステム、選手は固まってきて欲しいところだ。とりあえずサイドにダニルソンと宮澤はない。石崎監督はいい監督であるが、この試合は監督のやり方で負けた。1つはスタメン選びが(結果的には)間違いだったこと。2つ目は交代をミスったこと。 1つ目は、今年の札幌のチームのあり方、である。甲府は3トップで、ダイレクトにFWに蹴りこんで来るサッカーをしていた。そしてそのことは過去2戦でもわかっていた。3トップに対して擬似4バックのような藤田SBで臨むのはかなりリスキーであり、実際そこからやられて負けた。石崎さんが、「勝負に徹するため、相手の良いところを消す」ことよりも「自分たちのサッカーを貫く」ことを考えているため、このようなスタメン選びになったのだと思う。だが、それをこなすには今の札幌には荷が重すぎた。藤田は前半、得意の突破をほとんどすることなく(それはもちろん他選手のパスのミスが多かったせいでもあるのだが)、ただの「ザル守備SB」として自陣の4バックを担っていたに過ぎない。 これが、例えば「相手のよさを消す」ために芳賀SB、藤田RMFで始まっていたのであれば、もしかしたら違う結果になっていたかもしれない。芳賀が守備でマラニョンをしっかり抑え、前の藤田の速さを活かした攻撃が出来たかもしれない。後半はそれがなされた。だからしっかりとした守備から良い攻撃につなげることが出来たのである。 「自分たちのやり方を貫く」ことと「相手の良いところを消す」と言うことの両立は、特に今年の札幌の理想とするやり方であるならば、難しいかもしれない。だが、サポーターが見たいのは甲府戦の後半、仙台戦の前半のような、アグレッシブで攻撃が多いサッカーであることは間違いない。「相手の良さを消すメンバー」で「自分たちのやり方を貫く」のも悪くないはずである。 PR ※ Comment
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